なんちゃって自己投資

知者自知、仁者自爱(賢い者は己を知り、優しい者は己を愛す)ーー《荀子•子道》

IT企業で活躍する女性の交流会―WINCに参加しました(下)

半月に5記事しか書いてませんが、100PVを超えれるとは、
読んでいただいている皆さんに感謝します!

 

前回に続き、WINCの残りの部分について簡単に紹介します。

 

winry0.hateblo.jp

 

 

第17回のテーマ

3. Big DataとAI

Big Dataというキーワードは私が就活生のころは結構流行っていました。

最近はどこにいてもAI,AIで、
セミナーに”AI”のキーワードがついたらとにかく人が集まるといったところですね。

私もいくつかAIセミナーに行ったことがあり、
非常に素晴らしいAIソリューションを見たこともあれば、
「これAIと言えるのか?」という微妙なものもありました。

攻殻機動隊タチコマや、
最近まさか続編が出てくるとは思わなかったフルメタのALなど
(この二つのネタに反応してくれる人はいますかね~)、
そう人間のように自分の意識を持つ「強いAI」の到来はまだまだ先のこと。

(とはいっても、具現化されたタチコマちゃんももう一般製品として販売されそうですね!)

tachikoma.cerevo.com

 

現状、AI、と言っても機械学習が最も実力を発揮できる分野は、
いわば人々にとって定型化や単純化された作業が多いです(RPAが代表)。
ただし、深層学習の研究開発も加速化しているなか、
人間が得意とする認識や言語処理、分析系の分野なとにどんどん追いつき、
さらに追い越そうとしています。
今後、人間にできるのは、いかにAIの力を駆使し、
付加価値を提供できるかにあります。

 

講座ではいくつか事例を紹介されました。

例えば、第一生命と日立が共同研究で、
ビッグデータを使って生活習慣病の入院予測モデルを開発し、
生命保険の新規契約数を7%も上げたそうです。

it.impressbm.co.jp

 

保険事業が伸び悩む中、 7%という実績はかなりの効果でしたね。
しかも、入院の可能性だけでなく、”日数”まで予測できるとは…
このモデルは車や旅行など、いろんな保険事業に転用できるかもしれません。

 

4. Blockchain

ブロックチェーンは最近非常にホットなもう一つのキーワードです。

発端はビットコインの大ヒットかなと思い、
その基盤技術となるブロックチェーンに対する関心度も以前にもまして高まっています。

ブロックチェーンについて簡単な説明資料は下記参考してください)

www.slideshare.net

ただし、講師によりますと、ブロックチェーンの技術は本当はまだまだ発展途上だそうです。
インターネットが出てきたばかりのころを例えとすると、
ブロックチェーンの今のレベルはようやくブラウザが出てきたぐらいでしかないそうです。

そして、海外では実はとっくに無数の検証実験がなされ、
同時に多くが失敗して、もはや幻滅期に入っていますが、
日本ではまだまだこれから上昇していき、
期待値が高まっていく途中だそうです。

ブロックチェーンは金融だけでなく、
サプライチェーンや医療、認証などいろんな産業に利用できますが、
万能なソリューションではなく、
やはりシステムの向き不向きがあります。

特に既にシステム化されたがっちがちのシステムに置き換えるのはあまり適切ではなく、
分散型台帳やコンセンサスなど、
ブロックチェーンの特徴を生かせる新しいものに利用するべきです。
また、特定の業界内だけではなく、
セキュアな異業種間アライアンスにも非常に適しているようです。

 

講義中もいくつか面白い事例が紹介されました。

1つはつい先月末にKDDIが発表した、
ブロックチェーンと生体ID認証(指静脈)を使い、
ミスタードーナツと連携してクーポンを発行するという面白い実証実験をやっているそうです。

auショップで事前に指紋情報でユーザー登録・本人認証し、
その生態ID情報がブロックチェーンに書き込まれ、
ミスド―で指紋だけでクーポンと引き換えて決済ができるそうす。

news.kddi.com

 

やー 指紋だけで注文できる、いいですね!
中国では顔認証で注文できるレストランもありますので、
今後は本当に一切の外部デバイスが必要なく、
体一つでどこにでも行ける世界になるかもしれませんね。
財布を落としたり、スマホをなくしたりするようなこともなくなりますね。

めでたしめでたし。

 

ワークショップ

後半は事前にグループで別れた参加者が、
課題について議論し、選ばれたアイデアを具体的にまとめて
グループ発表するワークショップを行いました。

課題はまさに今回のテーマ、
「新しいIT技術を活用したSociety5.0が実現している2025年の社会を考える」です。

既に実現しているAI技術を用い、
どんな生活できたらいいかについて、
皆さんの妄想を総動員しましたね(笑)。

そして、どれもとても現実味のあり、女性特有なニーズを表しています。
イノベーションは技術だけではなく、
社会問題の解決や個々人のニーズを満たせることにこそ意味があるといえましょう。

 

ざっくり覚えている面白いアイデアは例えばこういうものがありました。

1.高齢者の独り暮らしにAIペット

 高齢化社会がどんどん進んでいく日本社会、
子供と離れて独り暮らしをしている高齢者は大勢います。
特に今年の猛暑で突然熱中症で亡くなられた老人が数日たってようやく発見されたとな、
そういう悲しいニュースは最近かなり多いです。

このアイデアは、今はやりのロボットペットにAIを実装し、
死なないペットとして、
老人の話し相手から生活の面倒見まで全部やってくれます。
音声で話しかけたらAmazonボタンのように
必要なものを注文して自動決済できたり、
老人の生活習慣に何か異常があったら
すぐ医者や親族に通知したりするなど、
高齢者にとって最高の相棒になれます。

離れた親族も安心できます。

 

2.AI家電からAIクロゼット

この案は自分も思い付きましたね(笑)。
たぶんクロゼットは女性ならではの悩みかもしれないと思います。

AI冷蔵庫が自動的に保存された食材の温度調整や在庫管理、
新鮮度管理やレシピー推薦などやってくれるように、
AIクロゼットで収納されている服の管理やコーディネーションのお薦め、
季節や流行りに応じた自動衣替え、
そして長く着たことのない服の自動処分など。

女性が毎日
「今日何着よう!」
「クロゼットに服がいっぱいあるのに着れる服がない!」
「今日のコーディネーションどうすればいいの?」
などについて30分や1時間もかかるかもしれない悩みをAIで解決してくれる!

なんと素敵なソリューションになるでしょう(笑)

 

3.スマート栽培で好きな食べ物を手軽で安価に

うちのグループのアイデアです〜。
これもママや主婦のよくある悩みで、
普段の食材調達において、
季節や天気によって豊作じゃなかったら食材が高くなり買えないなどのことが起きます。

スマート栽培のポイントは、
人口がどんどん都市に進出して行く中、
地方などの過疎地が生まれ、
そのような過疎地をセンサーで土のPh値や天気の状況を診断し、
その土地に一番あう農作物を選択して自動栽培すること。
必要に応じて海外の品種も試したりするなど。
そうしたら、食糧難ということも防げるでしょうし、
ママも毎日の献立に悩む必要なし~

さらに、ブロックチェーンの技術を使って産地証明の機能を入れ、
栽培地や農家のブランディングにもつながり、
輸出時は特に「食」の安全性がかなり問題視されているわが祖国の民衆に
安心を与える重要な証明にもなります。

 

4.超スマート社会の働き方改革

働き方改革」は何でしょう。
残業をなくす?フリーアドレス?それはあくまで手段であって、
目的は働く者が自分にとって最適な形でワークライフバランスを実現できることではないでしょうか。

このアイデアの面白いところは、
とある3歳と8歳の子供を持つワーキングマザーというペルソナの一日です
(少し自分なりにネタを盛り込みました)。

「AI家電で進められた健康レシピで作った朝食を食べた後、
ドロン飛行機で子供を保育園に送る。
この日は子供のすぐそばにいたいから、
フリーアドレス制を使って仕事の場を保育園にする。

お昼は長めにとって、好きなレストランで食事をしてから、
すこしネイルのお手入れもやる。

午後になると遠方に住んでいる母が心配で
リモートからヘルス状態を確認。
仕事はクラウドを使っているので、
わざわざメール通知しなくても情報シェアはばっちり。

放課後の8歳児もドロンで家に帰ったあと、
VRのゴーグルを使ってアメリカにいる友達の家に遊びに行く。
家の掃除洗濯もすべてロボットがやってくれますので、
ママはゆっくりと家族団欒の時間を楽しめる。

夜は寝る前にスマートスピーカーに次の日の予定をセットしてもらい、
ウェアラブルバイスで睡眠の質をはかりながら、
寝室の照明や温度湿度は主人の生活習慣を学んで自動調整してくれる。」

ああ、やっぱりこういう生活ができたら楽しそうですね!

 

他にもいろんな素敵なアイデアがありました。

個人的には、話して終わりというより、形として残って、
将来何かのイノベーションのきっかけになれるかもしれません。

 

またもや長文になりましたが、
こういう世界を実現できるように、
女性も男性も、従業員も経営者も、企業も政府も、
みんなで努力していくことが大事ですね!