VRクリエイター養成講座に参加しました(上)
VR(仮想現実)について最初に経験したのが、たぶん2年前にお台場で開催されたVRZoneという体験イベントだったと記憶しています。
当時は確かなかなか予約が取れず、枠も1ヶ月という期間で、1日が過ぎたら1ヶ月後の次の日の枠が出てくるというシステムでした。
枠を取るために、夜中の0時まで待って、日が変わった途端必死にホームページをF5したことも覚えてますね(笑)。そして、運よく枠を抑えて同期4人と遊びに行きました。
一番印象が深かったのが、車いすに座った患者になって、ホラー病院での疑似体験でした。とにかく恐ろしくて怖くて、4人とも初めから最後まで叫び続けました。
そして私がその最初に「殺された」バカとなり、チーム全員を道連れにしました(笑)
そういうなかで、あのころからVRへの思いが何となく引きつって、とうとうご縁があって、
2018年9月初めの2日間、ライフクリエイトさん経由で丸2日間のVRクリエイター養成講座に参加しました。
1ヶ月の給料近くの授業料を払っているので、詳細の内容はもちろんここでは公開しませんが、
講座の全体や学び、雰囲気など少しお伝えできたらと思います。
開催概要
講座名:VRクリエイター養成講座第3期
開催時:2018年9月1日 9:30~21:00、9月2日 9:30~20:30
参加人数:おおよそ30名
開催場所:大久保のセミナールーム
講師陣
メインの講師二人は何方もVR業界において先駆者の方で、2016年のVR元年なんかはるか前からVRの事業に参入していました。
◆ 雑賀美明(さいが よしあき)
ARシステム株式会社 代表取締役会長兼CEO
プロフィールは会社ページより引用
大手アパレルメーカーのバイヤー、大手広告代理店のクリエイティブディレクター、IT上場企業のプロデューサーを経て、独立・開業。現在は10社の会社を経営し、5つの会社の顧問を務める。
AIでは、ディープラーニングを駆使した投資のAIシステムを開発中。
VRでは、VRクリエイターとユーザーを繋ぐマッチングイベント「VR Market」と、VRコンテンツやゲームのオンラインストア「VR Store」を企画運営している。
他にもM&Aコンサルティング、アプリ・ツール・プラットフォームの企画開発、Webマーケティング、会員制ビジネスの企画運営、レストランプロデュースなどの事業を多角的に行っている。
また、「AI×VRシンギュラリティラウンジ」というオンラインサロンも実施され、その紹介ページにも業績が記載されてあります。
「シンギュラリティ」という言葉は、ソフトバンクの孫社長も講演でよく口にしています。つまり、この基点を超えると、一気にものは普及していきます。
VRのシンギュラリティも本当に間近に来ているといえますね。
キャラクターのVRコンテンツ、B to B向けのVRシステムも構築中。
『Tokyo Walker』(東京ウォーカー・KADOKAWA)の新企画「学びウォーカー」特集で、 VR・AR・MRに関する記事を連載。
人工知能×仮想現実の衝撃 第4次産業革命からシンギュラリティまで
- 作者: 雑賀美明
- 出版社/メーカー: マルジュ社
- 発売日: 2017/09/05
- メディア: Kindle版
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◆ 佐藤義武(さとう よしたけ)
佐藤先生のプロフィールはネット上で詳しく見つからないですが、別の仮想通貨ICO戦略の講座レポに記載がありました。
ゲーム業界で20年以上、2D、3Dデザイナーやプログラマーとしても活躍。
PS1、PS2、PS3、Xbox、VITA、3DS、などのコンシューマ開発を10年以上経験し、ファイナルファンタジーやドラゴンクエストなどの有名な作品の開発にも参加。
スマートフォンの開発も7年間、Android、iOSをメインに、携わったタイトルは20以上。
VRも初期から各種プラットフォームの研究をし、BtoBやBtoCの多数のタイトルや案件の制作に取り組み、VRクリエイターとして活躍。
最近はIBMのワトソンのようなAIの分野にも力を入れている。
内容
丸二日間の講座ですが、それぞれ大きく分けてビジネス編と技術編で、簡単に紹介します。
ビジネス編
雑賀先生が講師で、主にVRのビジネス市場、未来と可能性、事例、
ビジネスを行う上に必要な競争優位性とノウハウ、
歴史とロードマップ、マネタイズの仕方、情報源など色んな角度から、
VR, AR, MRなどの先端テクノロジーをゼロベースの人にもわかりやすく理解できるように話していただきました。
大体いきなり製作ツールに入ったり、コンテンツ紹介だったりするなど、
ここまで体系的に話されたのが初めてですね。
勿論、先生は本も出しているので、本の内容と被るところが多いかと思いますが、
興味があるが始め方がわからない、わかったようでわからないというような初心者にとって、
非常によい入門講座になったのではないかと思います。
その中で個人的に特に勉強になったと感じたのは以下のポイントだと思います。
- VRビジネスをやる上での注意点
- ビジネスモデルやマネタイズのフロー
- 「リーンスタートアップ」「アンチリーンスタートアップ」「ムーンショット」というスタートアップの三つの領域
- VRのロードマップ、シンギュラリティの基点でチャンスを掴む重要性
- VRに関する情報源
- AR, VR, MR, SR, XRというファミリツリー
- そして何より、チームとの話し合いや、グループ間の発表でシェアされた沢山のアイデアと情熱
技術編
技術編の担当は佐藤先生です。非常にエンジニアらしくお宅らしく、技術力抜群だけど誠実で親切な方です。
コースでは本当にド初心者からスタートするので、
最初はまず事前に皆さんが購入した目玉ちゃん――Gear 360をもって外に行って適当に撮影してきました。
SAMSUNG 三星 サムスン ギア Gear 360度 VR 4K カメラ 2017年版 SM-R210 [海外直送品]
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実はこの講座に応募した結構前に買って、試しに撮影したこともありますが、
なんだか撮影の位置角度とか、画質とかに疑問があってうまく撮れませんでした。
ただし、技術編では特に撮影の仕方について詳しい説明がなく、
主にソフトを使って動画編集に重点を置いてました。
講座で使用したツールは、普通にググっても出てくるもので、クリエイターならご存知の方も多いかと思います。
Gear 360 Action Director
www.adobe.com
ネット上にはたくさんのノウハウやチュートリアルが掲載されているので、
先生がいう独学最高という気持ちはわかりますね(笑)。
実際、自分も昔から独学でPCゲームを作ったり、デジタル絵を書いたり、Websiteやネットフォーラムを長年運営したりもしました。
なんか、目的があれば、モチベーションは保てるし、誰から教わることなく、
求知心という欲求で色んな情報を探して習得しようとします。
それこそどんなことをやるにも重要なことなのではないかと思います。
すこし脱線しましたが、
講座では自分が撮影したビデオではなく、
先生が用意した360°サンプルビデオを元に、
上記二つのツールを使った簡単な編集方法を教えてくれました。
データ自体は実際に企業に納品した作品なので、
使える技術ということでとてもいいと思いますね。
ただ、時間の制限もあり、更に高度な編集技術は学べませんでした。
また、参加者にはバリバリのクリエイターもいれば、
パソコンもあまり触ったことがない、ついていけない、慣れない方も結構いらっしゃったので、
それぞれの進捗が区々でした。
私はPCスペックがしょぼすぎたせいでソフトをインストールすることすらできなかったが、
幸か不幸か、隣の方のPCに古いAdobe After Effectがインストールされた原因で、
講師が配られたサンプルファイルを開けず、
優しい佐藤先生がその場でさささーと再度一から作り直した過程を、まさか間近で見れてラッキーですね!
お陰て自分のPCが使えなくても、何となく流れがわかることができました!
続きは下編で